
ターコイズブルーの液体金属の身体を持つ、不思議なロボット「ガブロス」。
このオリジナルキャラクターは、2022年2月19日、ふとした落書きから生まれました。
2024年より本格的にシリーズ化し、物語が動き始めています。
これからのガブロスの成長を、あたたかく見守っていただけたら嬉しいです。
「Gadget(ガジェット)」と「Fabulous(ファビュラス)」を組み合わせた造語です。Gadgetは「小さな道具」「ちょっとした機械装置」を意味し、Fabulousは「素晴らしい」「伝説的な」という意味を持ちます。
この二つを掛け合わせることで、「ちょっとした素晴らしい機械装置」という意味が生まれました。ガブロスは、身近でささやかな存在でありながら、どこか非現実的で、人の心に小さな驚きや温かさをもたらす存在です。


私はもともとロボットに強い関心を持っており、特に少し不完全で、人の手を必要とするロボットに魅力を感じてきました。完璧に人の代わりをする存在よりも、どこかドジで、助け合いの余地を残したロボットの方が、人間らしさや愛着を感じさせると考えています。
中でも家事用ロボットは、多くの人が本当に望んでいる存在ではないかと思っています。家事という日常的で不可視な労働を担う存在がいれば、人間はより自分の仕事や創作、趣味といった本当に向き合いたい時間に集中できるからです。ガブロスは、そうした人間の生活のすぐそばに寄り添うロボットとして、落書きの中から生まれました。
ガブロスの身体はアクリル絵具によって平面的に描かれています。ガブロスは現実には存在しない架空の存在であるため、写実的に描くのではなく、意図的に現実感から距離を取った表現を選んでいます。一方で、ガブロスが触れる日用品や生活の痕跡は、油彩による写実的な描写で描かれています。現実に存在するモチーフを写実で描くことで、ガブロスがまるで現実世界に入り込んでいるかのような錯覚を生み出し、虚構と現実の境界を曖昧にしています。
テーマの背景色には、グレーをわずかに混ぜた淡い水色を使用しています。彩度を抑えたこの色は主張しすぎることなく作品の主役を支え、薄い寒色寄りのトーンによって、見る人の心を静かに落ち着かせる役割を担っています。この色は、穏やかで控えめに人の生活を支えるガブロスの存在そのものを象徴する空気として機能しています。
また、ガブロスのシリーズには、もう一つの重要な理由があります。写実的な油彩表現を続ける中で、構図やアイディア、モチーフ、画材の選択など、油絵という技法だけでは試しきれない表現の可能性を強く感じるようになりました。ガブロスは、画材や技法に縛られず、自由に発想を広げるための表現の実験場として構想されたシリーズです。
ガブロスという、未完成で学び続ける存在を通して、私は表現そのものの可能性を探り続けています。このシリーズは短期的な試みではなく、時間をかけて育て、変化し、発展していく長期的なプロジェクトとして位置づけられています。ガブロスを描くことは、ロボットの姿を借りて、人間の生活や時間、そして創作の在り方そのものを問い直す行為でもあります。
ガブロスは、人間の行動を真似しながら成長する存在であり、その本質は「人間性(Humanity)」の探求にある。彼らの本体は液体で、胴体がなければ行動することができない。これは、人間の脳が単体では何もできず、身体を通じて外界と関わることで初めて「人間らしさ」を持つことと似ている。
しかし、ガブロスは完璧な人間の模倣ではなく、不完全な模倣をする。それが時にはドジだったり、ぎこちなかったりするが、そうした「不完全さ」こそが、むしろ彼らを愛おしく、そして人間らしく見せる。ガブロスが人間らしさを求めて行動し、学び、成長する姿は、そのまま「人間性とは何か?」というテーマにつながっている。
この「Humanity」というテーマを軸に、ガブロスの世界観をさらに深め、作品を通じて人間らしさとは何かを表現していく。
ガブロスはB級・家事特化型の液体ロボット。
一般的な家事はもちろん、植物の世話やコーヒーを淹れることが特に好き。
ときどきドジもするが、人間がより快適に暮らせるよう常に人間に興味を持ち、本を読んで学び、理解しようと努力している。ただ純粋に、人間の幸せのために日々奮闘中。
そんなガブロスが住んでいる世界は人々はそれぞれ自分のロボットを持ち、家事や買い出し、料理、単純作業などを任せているロボットが広く普及した世界。
そのことで人間は、自分の夢や理想の生活により近づくことができる。
目標に集中し、平和で穏やかに過ごせる社会。
いつか、ガブロスの世界に少し似た時代が訪れるといいなぁと思っています。
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